横浜市緑区にある竹山団地には竹山池という約7000㎡もの大きな池があります。
団地が整備された時期につくられ約40年が経過し、水辺の景観は単調で水質も良くありません。
そこで今回、横浜市みどりアップの地域緑のまちづくり事業として3ヵ年かけて竹山池周辺の緑化整備を行うこととなり、初年度の竹山池に人工島を設置する作業を担当させていただきました。

とは言うものの、今回は木の上での作業ではなく『水』の上での作業、 不慣れな場所での作業です。

ライフジャケットにボートといつもの道具とは全く異なる道具を用意し、いざ水上へっ!

最初に人工島の位置出し、島を係留するためのアンカーの位置出しを行います。
が、地上での測量とは違いボートを使っての作業な上にこの日は強風が吹いていた為作業は難航、、、
ペットボトルで作ったブイ(目印)を15箇所設置するだけでも1日近くかかってしまいました。
次は人工島が波や風等で動いてしまわないように固定するアンカーを設置する作業です。

島の周囲に90kgのおもりを10箇所設置します。 まずはひとつ45kgのコンクリートブロックを2基所定の位置まで台船を使って曳航していきます。

発砲スチロールをコーティングした台船に一人乗り、それを所定の位置までボートで牽引していくのですが、写真をみていただければわかるように真夏なら落ちても笑っていられますが、今はまだ3月。。。
スピードより安全第一での作業が続きます。

アンカーの設置が完了すると、人工島の組立作業が始まります。
今回の人工島はエスペックミック㈱さんの『ベストマン・アイランド』という材料を使用しています。
浮力を持ったマット状の素材にセキショウやミソハギといった水生植物を植え付け、島の形に組んでいきます。

その後は、、、

胸まである長靴(胴長)を着用し、

島を進水させ、

一度島を完全に沈ませてマット素材の中の空気を抜く作業です。
不安定なマットの上を歩きながら沈めていくのですが、これが結構危険な作業で今回の作業を通じて一番水ポチャする可能性があった作業でしたが、 無事に完了、、、残念(?)ながらブログ用のオイシイ写真を撮影することはありませんでした(笑)

そして島を所定の位置まで曳航し、前述のアンカーに係留していきます。

何とか誰ひとり濡れることなく作業を完了することができました。


今はまだこんな感じですが、約2年で

このように緑で覆われた島になります。
浮島設置の目的は、水面空間を利用し小規模なビオトープの形成を図り、様々な鳥類の休息場所や採餌・営巣場所の提供、植生による昆虫類や両生類などの生息場の提供、植物の根に付着する微生物の増加による魚類の餌場及び小魚の隠れ場所や生息場所の提供等があり、植物類による窒素・リンの除去による水質の浄化効果も期待できます。
次年度には竹山池の岸辺の緑化及び人工島の設置、次々年度には商店街エリアの緑化と竹山池を中心とした地域の総合的な緑化をする予定です。
弊社ではこの事業を応援すると共に、人工島の経過を観察していきたいと思っております。
人工島メーカー:エスペックミック株式会社:http://www.especmic.co.jp