石積みの下にある道路の縁石とのほんの少しの幅の土間、、、よくありますよね?
石積みの基礎の関係で、できてしまう隙間なんです。
ココを何とか有効活用したい!
横浜市の地域緑の街づくり事業で栄区のとある個人邸での挑戦のお手伝いをさせていただきました。
大谷石の石積みの下には縁石との間に約10cmほどのコンクリート土間があり、その隙間から生えたヒメツルソバが繁茂している状態です。
まずは既存の植物を撤去し、コンクリート土間も撤去の後、今回設置する木製の花壇を支える為のコンクリート基礎を打設するため、所定の深さまで掘削します。
狭いので手作業&閑静な住宅街でしたので、コンクリート土間撤去の際も今回は手作業で行いました。
その後、
基礎コンクリートの打設です。
寒い冬の作業でしたので、なかなかコンクリートが固まってきません。
辛抱強く待つこと半日、ようやく固まってきました。
が、コンクリートは所定の強度が発現するにはある程度の時間が必要で、通常普通コンクリートの場合は材齢(コンクリートを打設してから)7日といわれています。
その間コンクリートが凍ったりしてはこれまた強度が出ませんので、夜間等凍らないようにちゃんと養生して待つこと7日間、、、
木製の花壇を作成し、
裏側に透水マットを張り、、、
植物を植え付けて、ついに、、、
完成です。
目的は『壁面緑化』なのですが、経年劣化した大谷石にはアンカー等を打ち込む事ができないので、オオイタビカズラを植栽し、いずれ壁面を覆ってもらう、、、それまでの間も花壇としても楽しめるように多年草のカラーリーフプランツを配置しました。
元々のコンクリート土間の部分を木製の花壇を設置することによって約3倍の面積となり、これだけの植物を植えることが可能となりました。
木材はグリーンハート材といって木のやわらかい質感なのに耐久性があり、公共施設でもつかわれている材料です。
お散歩されている方々が足を止めて見て行ってくれているらしいです。
そんな話を聞くと『やってよかったなぁ~』ってしみじみ思います。
色んなところで見かける狭い場所や使いづらい空間、、、
みんなで考えて素敵な緑の空間にしてみませんか?