昨年11月より工事をしていたせせらぎ公園の古民家ですが、このほど無事に工事が完了しました。
工事着手前はこのように杉皮を貼った木造塀でしたが、今回の工事で
コンクリート製の塀となりました。
塀の上に付いている忍返しは以前からあるものを再利用し、コンクリート塀の表面は古民家・長屋門の土壁風に仕上げ、古民家との一体感を持たせるようにしました。
土壁とは違い塗装なのですが、大きさの異なる骨材(小さな石)を用い藁(わら)を使う土壁と風合いを極力同じになるように調合しました。
石の分量を変え、表面を仕上げるコテの種類を変えること十数回、、、
現場の全員が納得する配分・施工方法を見つけるまで約半日、みんなで良いモノを作ろうとひたすらサンプルとにらめっこをしてました(笑)
あえて塗りむらを作ることで、古びた土壁との一体感を生み出すことができました。
その甲斐あってか、来場者の方々から
『どこを工事したんですか?』
と、よく質問されます。
一番の誉め言葉です!
私たちは新しいモノを創りましたが、あくまで主役は古民家です。
新しい塀を作ることで安全性を確保し、かつ周囲との調和を!
今回の目標は達成できたと自負しております。
工事中に古民家管理委員会より依頼されて作成したウコッケイの小屋も、、、
古民家とマッチするよう竹をメインにし、『調和』しております。
難易度はかなり高い工事でしたが、せせらぎ公園古民家管理委員会の方々や古民家を利用される方々のご協力により工事が無事完了した事を心より感謝申し上げます。
心ばかりのお礼として、古民家の牡丹園に紅白の梅の木を寄贈させていただきました。
もうすぐ4月、、、
せせらぎ公園古民家にはジンチョウゲ、ミツマタ、ウメが咲き、やがてソメイヨシノの大木も一斉に咲き始めます。
近くまで来た際には是非お立ち寄りを!