昨今では目隠しフェンス等が普及し、昔ながらの竹垣を使う機会は少なくなりました。
設置も竹垣に比べれば楽ですし、竹を使うよりも長持ちしますしね。
そんな中、先日久しぶりに竹垣を設置してきました。
邸宅の坪庭の仕切りとして清水垣がついていたのですが、古くなったので新規に設置して欲しいとの依頼
美しい竹垣を製作するにはシビアな数字が必要です!
家の基礎が出てきてしまい、柱を立て込むまでにかなりの時間を要しましたが無事に完了、胴縁と呼ばれる竹の取り付け位置を決めます。
同縁を設置後、細い竹を立てに並べてからシュロ縄で結束するのですが、竹と竹の隙間に手が入らない!
そんな時に活躍するのが『くりばり』と呼ばれるUの字に曲がった道具です。
これにシュロ縄をかけて胴縁や玉縁・押縁を結束するのに使用します。
けっこう、、、かなり便利な道具です♪
飾り結びも完了し、あとはお掃除です。
シュロ縄は水に濡らすと黒い染料が溶け出して竹も手も真っ黒になります。
今回しようした縦の細い竹は『さらし』といってあえて竹の色を褪せさせたもの、黒い水のあとが残るとカッコ悪いし目立ってしまいます。
濡れた布を使って丁寧に汚れを落としていきます。
そしていよいよ完成です!
内側から見ると、これでもけっこう明るかったりします。
回設置したのは清水垣と呼ばれる竹垣、別名縦みす垣と呼ばれるみす垣を縦にしたような細い竹を縦に組み上げた日本古来の垣根です。
凛としたたたずまいの伝統を受け継いだ目隠し、、、今どきの目隠しフェンスにはない味わいですね♪